住職ごあいさつ

真宗(浄土真宗)は、親鸞聖人によって明らかにされてから、約八百年の歴史があります。この福井の地では、蓮如上人の御苦労により多くの人々に教えが広まり、現在に至るまで真宗のお念仏の教えが各寺、各家で親から子へ子から孫へとつながってきました。しかしながら、高度経済成長、核家族化、情報化社会など生活環境の変化によって、これまでのように世代間で当たり前につながってきたことが、つながりにくい状況になってきたように思います。そんな状況だからこそ、家族や地域のつながりや絆、何が生きる拠り所となるのかなど、根本に立ち返り、本当の自分自身に気付き、出遇うことに大きな意味があるのではないでしょうか。寺院は、これまでと変わらず仏事の執行、教えの伝導を大切にするとともに、寺院の方から各世代との様々なつながりを築き、一人でも多くの方と直接的につながっていかねばならない時代になってきたと感じています。伝統と革新が融合した新たなお寺の在り方をご門徒の皆様と考え、創ってまいりたいと思います。まずは、このホームページを通し、色々な情報を発信してまいりますので、お寺が少しでも身近に感じてもらえれば幸甚です。

合掌

住職 原 公樹